冬、暖房であたためた部屋の熱は、窓や天井から外へ逃げていきます。どこからどれくらい逃げるかを、選ぶだけで見られます。
数字は、このページの出典に挙げた資料の値で計算した目安です。お宅の断熱の状況は、現地調査で確かめます。どのツールも、1つだけ見ても大丈夫です。このページのツールは、入れた内容を送信しません。
窓から逃げる熱
窓の種類と大きさを選ぶと、その窓1か所から逃げる熱の量が分かります。電気ストーブやエアコンの出力とくらべた割合も見られます。今の窓に内窓を足したときも選べます。
動かしてみる:窓の種類と、逃げる熱
オレンジのつぶは熱のイメージです。つぶの数は、逃げる熱の量に合わせています。逃げる熱=熱貫流率×窓の面積×温度差で、窓の寸法はおおよその例です。部屋20℃・外2.6℃(大分市の1月の日最低気温の平均。気象庁 平年値 1991〜2020年)として計算しています。熱貫流率は国の表の値です(国土交通省 設計・施工編 全国版)。内窓を足した窓は、建築研究所の計算法にある二重窓の式で、今の窓(6.51)と内窓の値から計算しています(建築研究所の技術情報)。エアコンは、価格.comの人気売れ筋(2026年10月)の6畳用・14畳用の製品の、仕様表の最大の暖房能力です。エアコンが実際に出せる暖房能力は、外の気温で変わります。石油ストーブ・ファンヒーターは、価格.comの人気商品の木造10畳用の最大の暖房出力です。どれも目安としてくらべています。日差しや風、カーテンで変わります。
窓が何か所もある家は、そのぶん逃げる熱も増えます。
くわしい記事:窓際に立つとひやっとする冷気の正体|窓の寒さ対策は内窓から
天井から逃げる熱と、断熱材の厚さ
断熱材は、熱を通しにくくするために、天井・壁・床に入れる材料です。今、天井にある断熱材と、吹き込む断熱材の厚さを選びます。工事の前と後で、天井から逃げる熱がどう変わるかを見られます。家暖リフォームの天井断熱は、標準230mm、オプション300mmです。
動かしてみる:天井の断熱で、逃げる熱はどう変わる?
オレンジのつぶは熱のイメージで、数は逃げる熱の量に合わせています。天井のU値=1÷(表面の抵抗0.09+0.09+今の断熱材の熱抵抗+吹き込む断熱材の熱抵抗)で、天井板と木の部分を除いた、断熱材の部分だけで計算しています(建築研究所の技術情報)。今の断熱材は昔のグラスウール(熱伝導率0.050)、吹き込む断熱材は家暖リフォームが使うグラスウール(0.052)です。今の断熱材の厚さは、大分県のガイドラインの年代ごとの想定です。部屋20℃、天井裏も外と同じ2.6℃とし、天井全面が断熱材の部分だとして計算しています。今の断熱材が傷んでいたりずれていたりすると、この数字どおりにはなりません。家電は、仕様表の最大能力と目安としてくらべています。国の新築の天井の基準は、断熱材の熱抵抗4.0です(国土交通省 仕様基準ガイドブック)。
くわしい記事:天井断熱の費用は何で決まる?面積・天井裏の状態・気流止め
我が家のUA値の目安
UA値は、家の外まわり全体の熱の逃げやすさです。小さいほど、熱が逃げにくい家です。1980〜2009年に建った家なら、建った年を入れると、近い年代の目安が分かります。ほかの年の家は、断熱材の入り方で近いものを選びます。県が想定した、天井・外壁・床の断熱材の厚さも出ます。
動かしてみる:我が家の熱の逃げやすさ(UA値)
1.8倍
| 天井 | |
|---|---|
| 外壁 | |
| 床 |
UA値は、大分県「おおいためじろオシ住まいガイドライン」第4章の表(建設年代別の既存住宅の標準的な断熱材の仕様と外皮性能)の値です。県内の家の実例から年代ごとの標準的な仕様を想定し、6地域のモデルの家で計算した値で、1軒ごとの値ではありません。「断熱材が入っていない家」「天井だけ断熱した家」は、表では年代が付いていません。今の新築の最低ライン0.87は、2025年4月から新築に義務になった国の基準で、大分県内のどの地域でも同じ値です(建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令 第1条)。今ある家に守る義務はありません。電気ストーブの数は、逃げる熱=UA値×家の外側の面積×温度差(20℃−5℃=15℃)で計算し、400Wで割った目安です。家の外側の面積は、国の補助事業の手引きにある計算例の家(床面積120.08㎡、外側の面積は床面積の2.57倍で約309㎡。木を活かす建築推進協議会「住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4〜7地域)版[第2版]」令和2年度 国土交通省補助事業、p.26)としました。換気で逃げる熱は入っていません。実際の暖房代は、暖める部屋と時間で変わります。熱のつぶは、UA値に合わせた数のイメージです。
くわしい記事:熱貫流率(U値)とは?UA値・C値も絵でわかる家の熱の逃げやすさ
床の断熱材の確かめ方:床下に断熱材が入っていない家の見分け方、建った年と点検口から
家のすき間(C値)
家の広さとC値を動かすと、家じゅうのすき間を1か所に集めた穴の大きさが出ます。はがきとくらべて見られます。C値は、すき間の面積の合計を延べ床面積で割った値です。小さいほど、すき間の少ない家です。
動かしてみる:家じゅうのすき間を、1か所に集めると
C値は、家じゅうのすき間の面積の合計を、延べ床面積で割った値です(福井県 ふくいエコはぴねす住宅の認証基準)。1坪=約3.3㎡で計算しています。昭和50年代までに測った温暖地の在来木造の戸建ては、C値12程度が中心でした(北方建築総合研究所 報告No.380)。福井県の認証は、新築と家全体の断熱改修にC値1.0以下を求めています(同)。青い線は、すき間から入る風のイメージです。
くわしい記事:気流止めとは?床下から壁の中を通って天井裏へ抜ける冷気を止める
相談するとき
窓・天井・床のどこから熱が逃げやすいかは、家ごとに違います。現地調査には、必ず専門の職人が伺います。入れる家は床下・天井裏に入り、入れない家は見える範囲で、今の断熱の状況を調べます。時間は1〜2時間ほどです。
現地調査とお見積りは無料です。見積りを見てから、断ることもできます。内窓以外の工事は、日程によりますが、現地調査から1か月以内が目安です。料金の目安は、プラン・料金案内にあります。
電話では「現地調査をお願いします」と伝えるだけでかまいません。受付は、基本的に平日です。
電話:0120-1181-46(フリーダイヤル)
お問い合わせ:お問い合わせフォーム
このページの出典
- 年代ごとのUA値と断熱材の厚さ:大分県「おおいためじろオシ住まいガイドライン」第4章 戸建て改修 p.4-P1 表4-1-1(6地域の標準的な仕様の想定)
- 国の新築の基準0.87:「建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令」第1条第1項第2号イ(1)の表(5・6・7地域とも0.87)。大分県内が5〜7地域であることは、県のガイドライン第3章 p.3-P5
- 窓の熱貫流率:国土交通省「住宅の省エネルギー基準 設計・施工編【全国(4〜7地域)版】第2版」p.56 表3.4.3
- 内窓を足した窓と、天井の計算:建築研究所「平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報(住宅)」第三章 第三節(Ver.27)。二重窓の式 5.2.5 式(10)、表面の抵抗 付録A 表3.1、グラスウールの熱伝導率 付録A 表1
- 吹き込む断熱材の熱伝導率0.052:マグ・イゾベール マグブローライトの製品ページ
- 天井の断熱材の熱抵抗の基準4.0:国土交通省「建築物省エネ法 木造戸建住宅の仕様基準ガイドブック 省エネ基準編 4〜7地域版」p.13
- 外の気温2.6℃:気象庁 平年値(大分、1991〜2020年)の1月の日最低気温の平均
- C値の決め方と1.0以下の基準:福井県「ふくいエコはぴねす住宅の性能に関する認証基準」p.1
- 昔の家のC値:北海道立総合研究機構 北方建築総合研究所 調査研究報告 No.380 p.36
