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築40年の家でも断熱リフォームはできる?工事の前に見ること

2026 11/06
断熱の基本

もう築40年。いまさら断熱なんて、できるのだろうか。

結論

目次

結論:築40年の家でも、できます

家暖リフォームは、築年数だけでお断りしません。古い家でも、壊さずに断熱できる所があるからです。

  • 窓は、今の窓の内側に、もう1組の窓を足します
  • 床は、職人が床下に入り、床板のすぐ下に断熱材を入れます
  • 天井は、天井の上に断熱材を吹き込みます

工事の前に、入れる家は職人が床下と天井裏に入って今の状態を見ます。そのうえで、お宅に合う工事をすすめます。

現地調査とお見積りは無料です。現地調査には、必ず専門の職人が伺います。

結論の絵。昭和の木造2階建ての家を外から見た絵。瓦屋根、アルミの窓、雨戸の戸袋、引き戸の玄関。屋根を切った中に、天井の上の断熱材。家を壊さずに工事する場所は、窓の内側、床の下、天井の上
図1 家暖リフォームが工事をする場所。
※イメージ図です
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築40年の家

国の実証では、昭和59年築や大正10年築の家を直した

国の実証事業は、実際の家を直して効果を測った事業です。12戸のうち、大正10年築は木造の平屋、昭和59年築は木造の2階建てでした。

国の実証事業で直した12戸の建った年を、家の印で並べた図。大正10年が1戸。昭和50年、51年、54年が1戸ずつ。昭和59年が1戸で断熱材が確認できなかった家。平成元年から10年までが7戸

図2 国の実証事業で直した12戸の建った年(国の実証の報告)

結果は、12戸のうち10戸で、いちばん冷えたときの室温が改善しました。暖房の時期の光熱費は10戸で減り、2戸で増えました。

家の印を2列に並べた図。国の実証12戸の結果。いちばん冷えたときの室温は10戸で改善。暖房の時期の光熱費は10戸で減り、2戸で増えた

図3 国の実証12戸の室温と光熱費(国の実証の報告)

昭和59年築の家は、屋根か天井、外壁、床のどこにも断熱材が確認できず、窓と壁を直しました。光熱費が増えた2戸の1つです。報告は、暖房の使い方などの違いが影響した可能性を挙げています。断熱と暖房の関係は「内窓を付けたのに寒い?」で書いています。

直した所は家ごとに違い、壁を直した家もあるので、家暖リフォームの工事と同じではありません。

大分県の想定では、築40年ごろの家は断熱材が薄い

築40年の家は、昭和61年(1986年)ごろに建った家です。国の省エネ基準はすでにありましたが、新築に断熱の義務はありませんでした。

大分県のガイドラインの想定では、1980年代の家は、家全体の熱の逃げやすさが、いまの新築の基準の約2倍という計算です。

グラスウール(綿のような断熱材)は、天井が45mm、床が25mmで、畳の下には無い想定です。窓は、アルミ枠の1枚ガラス(単板ガラス)です。

今の新築の最低ラインを同じ綿の厚さに直すと、天井は約200mm、床は約110mmです。国の基準の数字から計算した目安です。

同じ形の家を横から切った絵を2つ並べた図。左は1980年代の家(大分県の想定)で、天井の断熱材45mm、床の断熱材25mm。右は今の新築の最低ラインの目安で、天井200mm、床110mm。同じグラスウールの厚さに直して比べている。断熱材の厚さは数字に合わせて描いている
図4 1980年代の家は大分県の想定。今の新築は国の仕様基準の熱抵抗を、同じグラスウール10Kの厚さに直した計算の目安(6地域)。
※イメージ図です

こうした家は、珍しくありません。国土交通省の推計(令和元年度)では、昭和55年の省エネ基準か、それに満たない家が、全国の住宅の約65%です。

お宅の断熱材の厚さは、現地調査で職人が確かめます。床下に断熱材があるかの見当は、建った年でもつきます(床下に断熱材が無い家の見分け方)。

工事の前に

工事の前に見るのは、床下と天井裏の今の状態

断熱リフォームは、今の建物を調べてから行います(国の手引き)。現地調査では、入れる家は床下と天井裏に入り、今の断熱の状況を調べます。押入れの下、階段の下、窓も見ます。時間は1〜2時間ほどです。

そのあとで、お宅でできる工事と見積りをお伝えします。

床下は狭く暗く、天井裏は危ないので、ご自分では入らないでください。現地調査には、必ず専門の職人が伺います。

家を横から切った絵。工事の前に、入れる家は、職人が天井裏と床下に入る。天井裏ではひざをついて足元を照らし、床下では這って木を照らす。押入れの下と窓も見る。天井裏と床下には、ご自分では入らないでください
図5 現地調査で職人が入る所。
※イメージ図です

シロアリや木の腐れが見えたら、説明して業者も手配できる

職人が床下に入ったときに、シロアリの跡や木の腐れが見えたら、説明します。白アリ業者や大工の手配もできます。

断熱の調査で見える範囲のことで、シロアリの専門の点検とは別です。

床下を横から切った絵。職人が床下を這って、懐中電灯で床を支える木を照らしている。木に小さく黒ずんだ所があり、名札はシロアリの跡や木の腐れ。シロアリや腐れが見えたら、説明して業者も手配できる
図6 床下で職人が見る所。黒ずみは例です。
※イメージ図です

点検口が無い家は、見える範囲で確かめる

点検口は、床下や天井裏に入るふたです。床下が低くて入れない家でも、現地調査は頼めます。

点検口が無い家は、ご希望があれば点検口を作り、床の工事ができるかを確かめます。作るときは費用がかかりますが、見積りのあとに断ることもできます。

部屋の中を見た絵。天井に四角いふたの点検口、床に四角いふたの点検口
図7 天井と床の点検口。
※イメージ図です。付いている場所は家ごとに違います
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できること

家暖リフォームでできること

工事は住みながらでき、ほとんどの家で数日です。

  • 窓には、樹脂枠のペアガラスの窓を内側に足します(内窓。窓暖プラン)。窓のすきま風を防げます。工事は1〜2日ほどです
  • 床は、職人が床下点検口から入り、床板のすぐ下の木のあいだに、厚さ80mmのボード状のグラスウールをはめ込みます。1階の壁の下側のすき間もふさぎます(気流止め)。この2つが床暖プランです(床暖房ではありません)
  • 天井は、グラスウールを標準で230mm吹き込みます。今ある断熱材は基本的に取り除かず、その上に吹き込みます(床天井断熱プラン。天井だけの工事も請けます)
家を横から切った絵。家暖リフォームは、家を壊さず、窓と床と天井を断熱する。天井は、今ある断熱材(灰色)の上に、標準230mmのグラスウールを吹き込む(橙)。天井の木の上にも載った一面の層で、外壁の上の隅まで入れる。窓は今の窓の内側に内窓。床は床板のすぐ下、床を支える木のあいだに80mm。壁の下側のすき間に気流止め(濃い橙)
図8 家暖リフォームの工事の場所。橙が工事で入れる物、灰色が今ある断熱材、壁の下の濃い橙が気流止め。
※イメージ図です。2階の床には何もしません

気流止めをしても、空気が完全に止まるとは限りません。

断熱は、暖房の熱を家の中にとどめる工事です。工事のあとも、寒いようであれば暖房を活用してください。

大分県の想定の45mmが薄手のセーター1枚なら、230mmは厚手の重ね着です。

天井の端を大きく描いた絵。天井の板の上の、天井の木のあいだに今ある断熱材(灰色)。その上に、天井の木の上にも載る一面の層で、グラスウールを230mm吹き込む(橙)。屋根の斜めに沿って外壁の上の隅まで入れる。下の棒は、家暖リフォームの分230mm(橙)が先で、今ある分(灰色)が後ろ
図9 天井の断熱材。
※イメージ図です

吹き込む断熱材は軽い

天井に吹き込むのは、マグ・イゾベールのマグブローライトというグラスウールです。綿のようなもので、厚さ100mmで1㎡(1メートル四方)あたり約1.0kgです。標準の230mmでも、1㎡あたり砂糖1kgの袋2つと少しくらいです(10kg/m³で計算した目安)。天井の傷みは、職人が天井裏で見ます。

左に、厚さ100mmで1メートル四方の、綿のようなグラスウールのかたまりの絵。右に、砂糖1kgの袋の絵。重さは約1.0kgで同じ
図10 吹き込むグラスウールの重さ(メーカーの数字)。
※イメージ図です

頼むとき

それぞれ経験豊かな専門の職人とタッグを組み、信頼性の高い工事を行っています。断熱材の脱落と厚み減少は1年保証で、気流止めの詰め物も対象です。

いつ頼めるかや当日の準備は、「断熱工事は冬の寒い時期にもできる?」を見てください。

現地調査には、必ず専門の職人が伺います。電話(0120-1181-46)では「現地調査をお願いします」と伝えるだけでかまいません。受付は、基本的に平日です。

まず窓から

あと何年住むか迷う家は、まず窓から

何年住めば元が取れるかは、住まい方でも変わるので言えません。

料金の目安は、プラン・料金案内で見られます。

アンケートで集めた声です。

「古い木造の一軒家なので断熱効果が見込めるかも分かりませんし、費用を考えてもリフォームには踏み込めていないのが現状です。」(鹿児島県・40代)

迷う家は、全部を一度に直さなくてかまいません(国の実証の報告)。家暖リフォームのすすめは、まず窓からです。窓は熱の出入りが大きく、工事も1〜2日ほどで済みます。

次の1か所は、図のように困りごとで選びます。順番のくわしい話は「家を暖かくするリフォームはどこから?」で説明しています。

順番の絵。1 まず窓。今の窓の内側に内窓を足す。奥に今の窓が見える。次の1か所は困りごとで選ぶ。足もとの冷えがつらいなら床。夏の暑さが気になるなら天井
図11 家暖リフォームがすすめる順番。
※イメージ図です

よくある質問

断熱の工事で、耐震を確かめるわけではない

家暖リフォームの工事は断熱です。家の強さを上げる工事は含みません。

新耐震は、昭和56年(1981年)6月に始まった耐震の基準です。築40年の家は、この基準の時期に当たります。

国土交通省は、平成12年以前の木造住宅を中心に、リフォームなどの機会に木のつなぎ目(接合部)を確認するようすすめています。築40年の木造の家も、ここに入ります。気になる家は、建築士や市町村の窓口にご相談ください。

年表の絵。1色の矢印に、昭和56年6月の新耐震、昭和61年ごろの築40年の木造の家、平成12年のつなぎ目の決まり。矢印の先が今。下の帯に、耐震は建築士や市町村の窓口へ
図12 築40年の木造の家が建った時期。
※イメージ図です

壁の中と勾配天井の部屋は、壊す工事になる

壁の中に断熱材を入れる工事は、壁をはがす工事になるため、家暖リフォームでは基本的に行っていません。壁の中を通る冷たい空気は、気流止めで減らします。

勾配天井は、屋根の形に沿って斜めになった天井です。勾配天井の部屋の断熱は、家を壊す工事になるため、行っていません。内窓と床下の断熱は、天井の形に関係なく相談できます。

2つの絵。上は壁の中の断熱工事で、壁をはがす工事になる。基本的に行わない。下は勾配天井の部屋の断熱で、家を壊す工事になる。行わない。×は斜めの天井だけに付いていて、窓には付いていない
図13 家暖リフォームが行わない工事。
※イメージ図です

よくある質問

築50年や60年の、もっと古い家でも頼めますか?

ご相談いただけます。築年数だけでお断りしません。家暖リフォームは、今の状態を見てから工事をすすめるので、まず現地調査をご利用ください。

断熱材がまったく入っていない家でも、頼めますか?

頼めます。すすめる順番は同じで、まず窓からです。現地調査で天井裏に断熱材が無いと分かったら、家暖リフォームは、窓と一緒に天井も考えます。

現地調査を頼むと、断りにくくなりませんか?

断っていただいてかまいません。現地調査とお見積りは無料です。頼むか迷っている段階でも、家暖リフォームは、まず今の状態を見ることをおすすめします。

補助金は使えますか?

使える補助金があるかは、現地調査のときにご相談ください。

お問い合わせ

現地調査とお見積りは無料です

家の前で、職人と奥さんが話している絵。題は、築40年の家のこと、家まで見に伺います
メールで問合せ
電話する 0120-1181-46

池永征司(家暖リフォーム/株式会社コンクレタス 代表取締役社長)
コンクリート製品の開発と販売を手がけ、UA値0.19のコンクリート製の超高断熱住宅を開発しました。その経験をもとに、大分で家を壊さない断熱リフォームを始めました。記事は、現場で見てきたことと、国や研究機関の資料をもとに書いています。

この記事の出典

  • 国の実証の報告:部分断熱等改修実証委員会(監修)「部分断熱改修の進め方と効果~実証事業で得られた知見~」(令和6年6月)。企画・発行は日本サステナブル建築協会。国土交通省「部分断熱等改修実証事業」の成果
    • 紙面 p.3(必ずしも住宅全体を改修する必要はない)、p.77〜88(昭和59年築の家の断熱材の確認と、窓と壁の改修)
    • 紙面 p.155〜156(12戸の建築年)、p.157(最低室温)、p.158(暖房期の光熱費と、増えた家の1戸の理由)
  • 部分断熱等実証委員会(国土交通省)「ご自宅の中でよく使う生活空間から優先して断熱改修しませんか?」(令和6年6月)。紙面 p.7〜8(光熱費は住まい方によっても変わる)
  • 大分県「おおいためじろオシ住まいガイドライン」第4章 戸建住宅(改修)表4-1-1(p.4-P1)
    • 県内の既存住宅の実例から建設年代別に想定した標準仕様。6地域の標準モデルの計算
    • 1980年代:天井 グラスウール45mm(10K)、床 グラスウール25mm(10K、畳の下は無し)、窓はアルミ枠の単板ガラス。UA値1.73、義務基準0.87(どちらも家全体の値で、小さいほど良い)
  • 国土交通省 住宅局 住宅生産課「住宅・建築物の省エネルギー施策について」(平成26年2月24日)。印刷 p.10(省エネ基準は昭和55年に制定)
  • 国土交通省「建築基準法・建築物省エネ法 改正法制度説明資料」(令和6年9月)。PDF p.4〜5(省エネ基準適合の義務づけは2025年度までに施行)
  • 国土交通省「今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方(第三次報告)及び建築基準制度のあり方(第四次報告)について(参考資料)」。紙面 p.48(住宅ストック約5,000万戸の推計。昭和55年基準に満たないもの29%、昭和55年基準36%、合わせて約65%。全国の値)
  • 国の手引き:「住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編【全国(4〜7地域)版】[第2版]」。木を活かす建築推進協議会、令和2年度国土交通省補助事業、令和3年3月。紙面 p.34(グラスウール通常品10Kの熱伝導率0.050)、p.150(断熱リフォームは現状の建物を調べてから行う)
  • 木を活かす建築推進協議会「建築物省エネ法 木造戸建住宅の仕様基準ガイドブック 省エネ基準編 4〜7地域版」(2022年10月、国土交通省編集協力)。p.8〜9(床 熱抵抗2.2以上)、p.13(天井 熱抵抗4.0以上)。厚さは熱抵抗×熱伝導率0.050の計算
  • マグ・イゾベール「マグブローライト」製品ページ(天井用は密度10kg/m³以上、100mm厚で1㎡あたり約1.0kg。230mm分は、この値から計算)
  • 国土交通省 住宅局建築指導課「新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法の公表について」(平成29年5月16日)。1頁(旧耐震は1981年5月以前に建築された建築物。平成12年以前の木造住宅の接合部等の確認の推奨)
  • 家暖リフォームのアンケート「冬の家の寒さについて」(2026年11月1日回収。九州の戸建てについての答え100件、ランサーズで募集した有料のアンケート。引用は、引用に同意した人の答え)
断熱の基本
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