もう築40年。いまさら断熱なんて、できるのだろうか。
結論
結論:築40年の家でも、できます
家暖リフォームは、築年数だけでお断りしません。古い家でも、壊さずに断熱できる所があるからです。
- 窓は、今の窓の内側に、もう1組の窓を足します
- 床は、職人が床下に入り、床板のすぐ下に断熱材を入れます
- 天井は、天井の上に断熱材を吹き込みます
工事の前に、入れる家は職人が床下と天井裏に入って今の状態を見ます。そのうえで、お宅に合う工事をすすめます。
現地調査とお見積りは無料です。現地調査には、必ず専門の職人が伺います。

※イメージ図です
築40年の家
国の実証では、昭和59年築や大正10年築の家を直した
国の実証事業は、実際の家を直して効果を測った事業です。12戸のうち、大正10年築は木造の平屋、昭和59年築は木造の2階建てでした。

図2 国の実証事業で直した12戸の建った年(国の実証の報告)
結果は、12戸のうち10戸で、いちばん冷えたときの室温が改善しました。暖房の時期の光熱費は10戸で減り、2戸で増えました。

図3 国の実証12戸の室温と光熱費(国の実証の報告)
昭和59年築の家は、屋根か天井、外壁、床のどこにも断熱材が確認できず、窓と壁を直しました。光熱費が増えた2戸の1つです。報告は、暖房の使い方などの違いが影響した可能性を挙げています。断熱と暖房の関係は「内窓を付けたのに寒い?」で書いています。
直した所は家ごとに違い、壁を直した家もあるので、家暖リフォームの工事と同じではありません。
大分県の想定では、築40年ごろの家は断熱材が薄い
築40年の家は、昭和61年(1986年)ごろに建った家です。国の省エネ基準はすでにありましたが、新築に断熱の義務はありませんでした。
大分県のガイドラインの想定では、1980年代の家は、家全体の熱の逃げやすさが、いまの新築の基準の約2倍という計算です。
グラスウール(綿のような断熱材)は、天井が45mm、床が25mmで、畳の下には無い想定です。窓は、アルミ枠の1枚ガラス(単板ガラス)です。
今の新築の最低ラインを同じ綿の厚さに直すと、天井は約200mm、床は約110mmです。国の基準の数字から計算した目安です。

※イメージ図です
こうした家は、珍しくありません。国土交通省の推計(令和元年度)では、昭和55年の省エネ基準か、それに満たない家が、全国の住宅の約65%です。
お宅の断熱材の厚さは、現地調査で職人が確かめます。床下に断熱材があるかの見当は、建った年でもつきます(床下に断熱材が無い家の見分け方)。
工事の前に
工事の前に見るのは、床下と天井裏の今の状態
断熱リフォームは、今の建物を調べてから行います(国の手引き)。現地調査では、入れる家は床下と天井裏に入り、今の断熱の状況を調べます。押入れの下、階段の下、窓も見ます。時間は1〜2時間ほどです。
そのあとで、お宅でできる工事と見積りをお伝えします。
床下は狭く暗く、天井裏は危ないので、ご自分では入らないでください。現地調査には、必ず専門の職人が伺います。

※イメージ図です
シロアリや木の腐れが見えたら、説明して業者も手配できる
職人が床下に入ったときに、シロアリの跡や木の腐れが見えたら、説明します。白アリ業者や大工の手配もできます。
断熱の調査で見える範囲のことで、シロアリの専門の点検とは別です。

※イメージ図です
点検口が無い家は、見える範囲で確かめる
点検口は、床下や天井裏に入るふたです。床下が低くて入れない家でも、現地調査は頼めます。
点検口が無い家は、ご希望があれば点検口を作り、床の工事ができるかを確かめます。作るときは費用がかかりますが、見積りのあとに断ることもできます。

※イメージ図です。付いている場所は家ごとに違います
できること
家暖リフォームでできること
工事は住みながらでき、ほとんどの家で数日です。
- 窓には、樹脂枠のペアガラスの窓を内側に足します(内窓。窓暖プラン)。窓のすきま風を防げます。工事は1〜2日ほどです
- 床は、職人が床下点検口から入り、床板のすぐ下の木のあいだに、厚さ80mmのボード状のグラスウールをはめ込みます。1階の壁の下側のすき間もふさぎます(気流止め)。この2つが床暖プランです(床暖房ではありません)
- 天井は、グラスウールを標準で230mm吹き込みます。今ある断熱材は基本的に取り除かず、その上に吹き込みます(床天井断熱プラン。天井だけの工事も請けます)

※イメージ図です。2階の床には何もしません
気流止めをしても、空気が完全に止まるとは限りません。
断熱は、暖房の熱を家の中にとどめる工事です。工事のあとも、寒いようであれば暖房を活用してください。
大分県の想定の45mmが薄手のセーター1枚なら、230mmは厚手の重ね着です。

※イメージ図です
吹き込む断熱材は軽い
天井に吹き込むのは、マグ・イゾベールのマグブローライトというグラスウールです。綿のようなもので、厚さ100mmで1㎡(1メートル四方)あたり約1.0kgです。標準の230mmでも、1㎡あたり砂糖1kgの袋2つと少しくらいです(10kg/m³で計算した目安)。天井の傷みは、職人が天井裏で見ます。

※イメージ図です
頼むとき
それぞれ経験豊かな専門の職人とタッグを組み、信頼性の高い工事を行っています。断熱材の脱落と厚み減少は1年保証で、気流止めの詰め物も対象です。
いつ頼めるかや当日の準備は、「断熱工事は冬の寒い時期にもできる?」を見てください。
現地調査には、必ず専門の職人が伺います。電話(0120-1181-46)では「現地調査をお願いします」と伝えるだけでかまいません。受付は、基本的に平日です。
まず窓から
あと何年住むか迷う家は、まず窓から
何年住めば元が取れるかは、住まい方でも変わるので言えません。
料金の目安は、プラン・料金案内で見られます。
アンケートで集めた声です。
「古い木造の一軒家なので断熱効果が見込めるかも分かりませんし、費用を考えてもリフォームには踏み込めていないのが現状です。」(鹿児島県・40代)
迷う家は、全部を一度に直さなくてかまいません(国の実証の報告)。家暖リフォームのすすめは、まず窓からです。窓は熱の出入りが大きく、工事も1〜2日ほどで済みます。
次の1か所は、図のように困りごとで選びます。順番のくわしい話は「家を暖かくするリフォームはどこから?」で説明しています。

※イメージ図です
よくある質問
断熱の工事で、耐震を確かめるわけではない
家暖リフォームの工事は断熱です。家の強さを上げる工事は含みません。
新耐震は、昭和56年(1981年)6月に始まった耐震の基準です。築40年の家は、この基準の時期に当たります。
国土交通省は、平成12年以前の木造住宅を中心に、リフォームなどの機会に木のつなぎ目(接合部)を確認するようすすめています。築40年の木造の家も、ここに入ります。気になる家は、建築士や市町村の窓口にご相談ください。

※イメージ図です
壁の中と勾配天井の部屋は、壊す工事になる
壁の中に断熱材を入れる工事は、壁をはがす工事になるため、家暖リフォームでは基本的に行っていません。壁の中を通る冷たい空気は、気流止めで減らします。
勾配天井は、屋根の形に沿って斜めになった天井です。勾配天井の部屋の断熱は、家を壊す工事になるため、行っていません。内窓と床下の断熱は、天井の形に関係なく相談できます。

※イメージ図です
よくある質問
築50年や60年の、もっと古い家でも頼めますか?
ご相談いただけます。築年数だけでお断りしません。家暖リフォームは、今の状態を見てから工事をすすめるので、まず現地調査をご利用ください。
断熱材がまったく入っていない家でも、頼めますか?
頼めます。すすめる順番は同じで、まず窓からです。現地調査で天井裏に断熱材が無いと分かったら、家暖リフォームは、窓と一緒に天井も考えます。
現地調査を頼むと、断りにくくなりませんか?
断っていただいてかまいません。現地調査とお見積りは無料です。頼むか迷っている段階でも、家暖リフォームは、まず今の状態を見ることをおすすめします。
補助金は使えますか?
使える補助金があるかは、現地調査のときにご相談ください。
お問い合わせ
現地調査とお見積りは無料です

池永征司(家暖リフォーム/株式会社コンクレタス 代表取締役社長)
コンクリート製品の開発と販売を手がけ、UA値0.19のコンクリート製の超高断熱住宅を開発しました。その経験をもとに、大分で家を壊さない断熱リフォームを始めました。記事は、現場で見てきたことと、国や研究機関の資料をもとに書いています。
この記事の出典
- 国の実証の報告:部分断熱等改修実証委員会(監修)「部分断熱改修の進め方と効果~実証事業で得られた知見~」(令和6年6月)。企画・発行は日本サステナブル建築協会。国土交通省「部分断熱等改修実証事業」の成果
- 紙面 p.3(必ずしも住宅全体を改修する必要はない)、p.77〜88(昭和59年築の家の断熱材の確認と、窓と壁の改修)
- 紙面 p.155〜156(12戸の建築年)、p.157(最低室温)、p.158(暖房期の光熱費と、増えた家の1戸の理由)
- 部分断熱等実証委員会(国土交通省)「ご自宅の中でよく使う生活空間から優先して断熱改修しませんか?」(令和6年6月)。紙面 p.7〜8(光熱費は住まい方によっても変わる)
- 大分県「おおいためじろオシ住まいガイドライン」第4章 戸建住宅(改修)表4-1-1(p.4-P1)
- 県内の既存住宅の実例から建設年代別に想定した標準仕様。6地域の標準モデルの計算
- 1980年代:天井 グラスウール45mm(10K)、床 グラスウール25mm(10K、畳の下は無し)、窓はアルミ枠の単板ガラス。UA値1.73、義務基準0.87(どちらも家全体の値で、小さいほど良い)
- 国土交通省 住宅局 住宅生産課「住宅・建築物の省エネルギー施策について」(平成26年2月24日)。印刷 p.10(省エネ基準は昭和55年に制定)
- 国土交通省「建築基準法・建築物省エネ法 改正法制度説明資料」(令和6年9月)。PDF p.4〜5(省エネ基準適合の義務づけは2025年度までに施行)
- 国土交通省「今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方(第三次報告)及び建築基準制度のあり方(第四次報告)について(参考資料)」。紙面 p.48(住宅ストック約5,000万戸の推計。昭和55年基準に満たないもの29%、昭和55年基準36%、合わせて約65%。全国の値)
- 国の手引き:「住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編【全国(4〜7地域)版】[第2版]」。木を活かす建築推進協議会、令和2年度国土交通省補助事業、令和3年3月。紙面 p.34(グラスウール通常品10Kの熱伝導率0.050)、p.150(断熱リフォームは現状の建物を調べてから行う)
- 木を活かす建築推進協議会「建築物省エネ法 木造戸建住宅の仕様基準ガイドブック 省エネ基準編 4〜7地域版」(2022年10月、国土交通省編集協力)。p.8〜9(床 熱抵抗2.2以上)、p.13(天井 熱抵抗4.0以上)。厚さは熱抵抗×熱伝導率0.050の計算
- マグ・イゾベール「マグブローライト」製品ページ(天井用は密度10kg/m³以上、100mm厚で1㎡あたり約1.0kg。230mm分は、この値から計算)
- 国土交通省 住宅局建築指導課「新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法の公表について」(平成29年5月16日)。1頁(旧耐震は1981年5月以前に建築された建築物。平成12年以前の木造住宅の接合部等の確認の推奨)
- 家暖リフォームのアンケート「冬の家の寒さについて」(2026年11月1日回収。九州の戸建てについての答え100件、ランサーズで募集した有料のアンケート。引用は、引用に同意した人の答え)

