夜、窓のそばに座ると、頬と足元がひんやりする。厚手のカーテンに替えたら、少しはましになるのだろうか。
結論
結論:厚手のカーテンだけでは、ほとんどの家で効かない。変えるなら内窓
- 厚手のカーテンだけでは、実質、ほとんどの家で効果はありません。レールに吊るだけの掛け方では、暖房で使う熱はほとんど変わらない計算です
- 暖房で使う熱が1割以上減るのは、カーテンボックス(レールの上をおおう箱)を付け、厚いカーテンの端を壁へ直角に巻き込んだ形のときだけです。古い基準の家のモデルの計算で、約13%減です
- 窓の寒さを変えるなら、家暖リフォームは内窓をすすめます。今の窓の内側に、もう1組の窓を足す工事です。窓のすきま風は、内窓で防げます
どの窓から手を付けるか迷ったら、ご相談ください。現地調査とお見積りは無料です。現地調査には、必ず専門の職人が伺います。

※イメージ図です。すき間は大きく描いています
内窓で変わる
家暖リフォームでできること
家暖リフォームの窓暖プランは、今ある窓の内側に、樹脂の枠とペアガラスの窓を足す工事です。内窓を付けると、次のことが変わります。
- 窓のすきま風は、内窓で防げます
- 部屋に面するガラスと枠が冷えにくくなります
- 窓で冷えて下りる空気は、熱を通しにくい Low-E ペアガラスにすると減ります(国の補助でつくられた講習テキスト「国の手引き」)
- 室温の低下を減らせます
- 家暖リフォームが現場で見てきた範囲では、内窓を付けると、結露はほとんど出なくなります
- 外の音も届きにくくなります
内窓は、暖房の熱を家の中にとどめる工事です。工事のあとも、寒いようであれば暖房を活用してください。冬の部屋がどう変わるかは「内窓を付けると冬の部屋はどう変わる?」で説明しています。
工事は1〜2日ほどで、住みながらできます。窓枠の奥行きが足りない窓には、奥行きを足す枠(ふかし枠)を付けます。カーテンレールが内窓の枠に当たらないかは、現地調査で見ます。料金の目安は、プラン・料金案内に載せています。

※イメージ図です
足元の冷えが床下から来る家には、床暖プラン(床暖房ではありません)があります。床下の断熱と、壁の下側のすき間をふさいで壁の中を通る冷たい空気を減らす気流止めを合わせたプランです。気流止めをしても、空気が完全に止まるとは限りません。
壁の中に断熱材を入れる工事は、壁をはがす工事になるため、家暖リフォームでは基本的に行っていません。壁で家暖リフォームにできるのは、気流止めまでです。
それぞれ経験豊かな専門の職人とタッグを組み、信頼性の高い工事を行っています。
現地調査には、必ず専門の職人が伺います。時間は1〜2時間ほどです。現地調査とお見積りは無料で、金額を見てから断ることもできます。使える補助金があるかは、そのときにご相談ください。
電話では「現地調査をお願いします」と伝えるだけでかまいません。受付は、基本的に平日です。
なぜ効かない
ふつうに吊るだけでは、暖房で使う熱はほとんど変わらない
環境共生住宅推進協議会の計算です(令和4年3月)。ふつうの掛け方は、閉めても上と左右にすき間が残ります。カーテンなしの家と比べて、暖房で使う熱はほとんど変わりません。
1割以上減るのは、上にカーテンボックスを付け、端を壁へ巻き込んだ形のときです。巻き込みは、カーテンの端を壁へ直角に折る形で、リターンともいいます。

図3 カーテンなしと比べた、暖房で使う熱の増減(環境共生住宅推進協議会の計算)。昭和55年の基準くらいの古い断熱の家のモデルで、6地域、決めた時間だけ部屋を20℃に暖め、夕方6時から朝6時まで閉める計算です。もとの数字は、ふつうに吊るだけ1.0%増、ボックス3.2%減、ボックスと巻き込み13.1%減です
厚くしても、すき間があると効きが消える
同じ報告の計算で、厚手の布の厚さだけを変えても、暖房で使う熱はあまり変わりませんでした。差を分けたのはすき間で、特に上下のすき間です(限られた条件での計算)。
計算の標準の掛け方では、すき間は上が約2cm、下が約1cm、左右が約3cmです。このくらいのすき間で、暖房で使う熱への効きの多くが消える計算です。布団の肩口が開いていると、毛布を足しても冷たい空気が入ります。カーテンのすき間は、この肩口です。

※イメージ図です。すき間は大きく描いています
閉めても、窓で冷えた空気と足元の冷えは止まらない
閉めても、ガラスは冷えたままです。ガラスで冷えた空気は下りて、床に沿って足元へ流れます(国の手引き)。サッシのすき間から入る風も、布では止まりません。
外に面した壁でも、冷えた空気が下ります(発泡スチロール協会の用語集)。しくみは「窓際の冷気の正体」と「足元にすきま風を感じるのはなぜ?」へ。
「部屋のカーテンを厚手のものに変えましたが、足元の冷えにはあまり効果がありませんでした。」(アンケートで集めた声。鹿児島県・30代)

※イメージ図です。すき間は大きく描いています
足元の冷えがどこから来るのか分からないときは、ご相談ください。現地調査には、必ず専門の職人が伺います。
カーテンの工夫
カーテンでできるのは、窓際の冷えを少し和らげること
閉めると、向かい合う面が冷たいガラスから布に変わり、窓際の冷えは少し和らぎます(国の手引き、ベターリビングの測定)。九州の戸建ての100人のアンケートで集めた声では、カーテンを使った18人のうち、13人が「少し効いた」と答えました。

※イメージ図です
使うなら、日が落ちたら閉めて、朝は開けます(厚生労働省)。カーテンボックスと端の巻き込みは、カーテンを買う店で聞けます。閉めたままだと裏は結露しやすく、カーテンはガラスに触れないように離して掛けます。触れたままだと、ガラスが熱の差で割れやすくなります(LIXIL、大東市、日本サッシ協会)。
よくある質問
よくある質問
厚手のカーテンに買い替えたほうがいいですか?
窓の寒さのためなら、買い替えはおすすめしません。布の厚さを変えても、暖房で使う熱はあまり変わらない計算です。レースだけの窓なら、厚手を足すと窓際の冷えは少し和らぎます(LIXIL)。窓の冷たさまで変えたいときは、家暖リフォームの内窓をご相談ください。
カーテンで暖房代はどのくらい減りますか?
ふつうに吊るだけなら、暖房で使う熱がほとんど変わらないので、暖房代が大きく減るとは言えません。金額は、暖房の種類と使い方で変わります。窓から逃げる熱を減らすなら、家暖リフォームの内窓もご検討ください。
内窓だけで、部屋は変わりますか?
室温の低下を減らせます。窓から逃げる熱が減るので、暖房を止めた夜のあいだも冷えにくくなります。どれだけ冷えにくくなるかは、窓の大きさと数、家の断熱しだいです。足元まで変えたい家には、家暖リフォームは床下の断熱との組み合わせをご提案します。

※イメージ図です
お問い合わせ
現地調査とお見積りは無料です

池永征司(家暖リフォーム/株式会社コンクレタス 代表取締役社長)
コンクリート製品の開発と販売を手がけ、UA値0.19のコンクリート製の超高断熱住宅を開発しました。その経験をもとに、大分で家を壊さない断熱リフォームを始めました。記事は、現場で見てきたことと、国や研究機関の資料をもとに書いています。
この記事の出典
- 環境共生住宅推進協議会「カーテン等付属部材による開口部の断熱性及び日射取得性の影響についての検討事業【概要版】」(令和4年3月)。令和3年度 環境・ストック活用推進事業。本文では「協議会」「報告」。すべて計算の値で、ページは紙面の番号
- p.7(中心の数字):昭和55年基準相当のモデル、6地域の暖房負荷の変化は、カーテン+1.0%、ボックス▲3.2%、ボックス+リターン▲13.1%
- p.4:暖房20℃、居室の間歇運転、標準的なドレープを年中18時から翌朝6時まで閉める
- p.4:7地域(宮崎の気象データ)、平成28年基準相当のモデルの暖房負荷の変化は、カーテン▲1.8%、ボックス▲6.7%、ボックス+リターン▲18.8%
- p.3:標準のすき間は上21mm、下10mm、左右30mm。部屋1つのモデルで、暖房負荷の減りは、すき間なし12.6%、標準1.9%。上下方向のドラフトの影響と考えられる、という記述
- p.5、p.10:厚さの比較(暖房負荷への影響は小さい)。上下左右のすき間。限定的な条件下の予備的な検討
- 国土交通省告示第265号 別表第10(地域区分)。大分市は7地域(旧野津原町は6地域)。別府市、日田市などは6地域
- 大分県「おおいためじろオシ住まいガイドライン」第3章 戸建て新築 p.3-P5(大分県内は5〜7地域)
- 住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編【全国(4〜7地域)版】[第2版](木を活かす建築推進協議会、令和2年度国土交通省補助事業、令和3年3月)。本文では「国の手引き」。ページは紙面に印刷された番号
- p.18(体感温度は表面温度と室温の和のほぼ半分)、p.20(窓で冷えて下りる空気、高性能ガラスでの改善)、p.70(夜間はカーテン、雨戸等を閉める。暖房時は日射を取り入れる)
- 清水則夫(ベターリビング筑波建築試験センター)「住宅用窓の断熱性能向上のための付属物の効果についての測定」人間と生活環境 1(1)、1994。p.93:断熱カーテンなど付属物の室内側の表面温度は室温に近づく
- 厚生労働省 e-健康づくりネット「室温と高血圧、睡眠の関係」リーフレット(2024年1月)p.1(日光を部屋に採り入れる、日が落ちたらカーテンを閉める)
- 株式会社LIXIL「猛暑・厳しい寒さ対策には窓の断熱が大切!夏・冬別に断熱方法を解説」(2021年12月。レースより厚手、カーテンと壁・床のすき間、カーテンボックス、巾丈)
- 株式会社LIXIL「窓(サッシ)の結露を防ぐ方法」(Q&A)、「内窓『インプラス』の取り付けについて知りたい」(Q&A。ガラスに密着させない)
- 大東市「市営住宅入居者の皆様へ」(結露防止の案内)
- 日本サッシ協会「サッシ・ドアの豆知識」(ガラスの熱割れ、カーテンをガラスに密着させない)
- 発泡スチロール協会「EPS建材関連用語集」コールドドラフトの項(Weblio辞書の掲載)
- 家暖リフォームのアンケート「冬の家の寒さについて」(2026年11月1日回収。九州の戸建てについての答え100件、ランサーズで募集した有料のアンケート。九州の代表の数字ではない。引用は、引用に同意した人の答え)

