なぜ床が寒いのか
一般的な住宅では床の下の基礎空間は木材の湿気て腐らないようにするために、外気をどんどん入れて乾燥させるように作っています。
この事は家を白アリや腐りから防ぐためにとても良いことなのですが、断熱面から見るとハードな環境で、冬の足下が冷え込む大きな原因です。
無断熱・低断熱の床だから足が冷える
少し前の住宅でも50mm程度の断熱材。古い家だと断熱材そのものが入っていないこともあります。
床暖プランではここに焦点を当て、断熱材を集中的に入れ込みます。
施工方法
床下断熱
床下点検口から入り床をつくっている木材と木材の間に、厚さ80mmの高性能グラスウール(熱伝導率0.036~0.038W/(m・k))をはめ込み断熱層を作ります。
この作業を行うことで既存の断熱材に加え新しく補強した断熱材が、基礎内の冷気が床に伝わるのを防ぐ事ができます。
気流止め
一般的な木造住宅では壁の中に基礎の空気が入り込んでしまう構造になっています。
冬、壁の中の空気が暖房によって暖められ、壁の中を煙突効果によりどんどんあがっていき、もったいないのですが、暖められた空気が天井から逃げだしていきます。
逃げ出した分だけ基礎の中から空気が吸い込まれ、壁の中に冷たい空気が入ってきてしまいます。
この冷たい空気はコンセント等の隙間から隙間風を出したり、温度差の激しい壁の中で結露してしまったりする事があります。
壁の断熱材の内側を通るので壁の断熱材も効果が出ない状態となってしまいます。
これを防ぐのが「気流止め」です。
基礎空間と壁がつながっている所に詰め物をして空気の流れをカットします。
壁の上下で気流止めを行うのが最も効果的ですが、床暖リフォームでは壁の下側を止めることで限定的ですが、壁の断熱性能の向上も行えます。